法的偶発事象は、その大体においてが、複雑な法制度が変化し続けることによって生じるのではなく、社会的背景がさらに複雑になっていることが原因で生じます。
社会的背景の要素に含まれる現地、地域、グローバルの3つの要素は、重複することによりこれまでになかった複雑性や不透明性をもたらします。
現代においては、関係というもの(例えば取引関係や地域社会との関係)を現地の視点から、またはグローバルな視点から、と一つの面から捉えることはもはや不可能であり、その理由はグローバル化された社会や経済を背景に「地域社会との関係」等のあらゆる関係を見た場合、これらは現地的、地域的かつグローバルな視点から捉えることができるからです。
さらに、複雑化した社会に暮らす私達は、‘社会における様々な分野’(すなわち社会的多元性)による視点から見ても‘社会における様々なソーシャルグループ(何らかの要素を共有する人々から構成される団体)’による視点から見ても、社会的関係の分断に直面しているため、一つひとつの矛盾を分析するためには、様々な社会的観点から物事を見つめる必要があります。
従来の法務では、こうした複雑化した社会的背景により生じる法的偶発事象を単純化する傾向があり、基本的には問題が生じてからそれに対応することしかできません。
Ubilla & Cía. は、クライアントのプロジェクトや事業において生じる法的偶発事象の解決のために取り組んでおり、なおかつそれを目的とし、(ⅰ)クライアントのプロジェクトをより広い社会的背景から見つめ、現地からの視点、地域からの視点、グローバルな視点から捉え、(ⅱ)プロジェクトオーナーの視点をしっかりと理解した上で、クライアントのプロジェクトをその内部プロセスの視点や、プロジェクトの目標の視点から捉えることで、幅広いアプローチで法務に取り組んでいます。